烈焰枪xt f104:湛水直播機を用いた水稲無代かき湛水直播栽培

来源:百度文库 编辑:偶看新闻 时间:2024/04/29 09:33:51

湛水直播機を用いた水稲無代かき湛水直播栽培

[要約]

水稲播種前に代かきを行わず、乾田状態で砕土、整地し、飽水状態にすることで、 高精度湛水直播機により土中播種できる。チゼルプラウで耕起し、縦爪駆動ハローで砕土する体系は、耕うん整地の作業時間が代かきをする慣行作業より40%程度削減できる。

[キーワード]

水稲、直播、無代かき、高精度播種機、縦爪駆動ハロー、土中播種

[担当]

秋田農技セ農試?担い手プロジェクトチーム

[代表連絡先]

電話 begin_of_the_skype_highlighting            018-881-3330      end_of_the_skype_highlighting

[区分]

東北農業?基盤技術(作業技術)

[分類]

技術?参考

[背景?ねらい]

水稲直播栽培は、大区画ほ場に対応した低コスト省力化技術としての期待が大きい。直播栽培は代かきを行う湛水直播(潤土直播)が主流で、育苗作業の省略と田植え時間の短縮により、労働時間が削減されている。しかし、湛水直播は、代かきの作業時間が長いため、これ以上の労働時間の削減が困難な状況にある。また、代かき作業は、田畑輪換を前提とする場合、後作のほ場排水性の悪化を引き起こす要因になっている。
そこで、代かきを行わないことでこれまで以上に作業時間を短縮できる高精度湛水直播機を用いた無代かき湛水直播栽培を検討する。

[成果の内容?特徴]

  1. 播種前のほ場は、湛水前に耕起(耕うん)、均平作業を行い、縦爪駆動ハロー等を用いて砕土?整地することで60%以上の砕土率(20mm 未満土塊率)が確保できる。飽水状態に水管理することで土塊が壊れやすくなり、高精度湛水直播機を用いてカルパーコーティング種子を土中播種できる(図1、2)。
  2. チゼルプラウで耕起し、縦爪駆動ハローで砕土する体系では、播種床造成にかかるほ場作業時間が代かきをする慣行作業より40%程度削減できる(図1、2)。
  3. 無代かき湛水直播の苗立ち率は、通常の湛水直播と同等であることから、同程度の播種量で目標の苗立ち数が確保できる(表1)。
  4. 苗立ち期における無代かき直播の草丈及び葉数は通常の湛水直播と同等であることから、苗立ち期までの生育に遅れはみられない(表1)。
  5. 無代かき直播は通常の湛水直播より、最高茎数が少なくなるが、有効茎歩合が高まる傾向がある。登熟歩合が高く、千粒重が大きくなる傾向があり、通常の湛水直播栽培と同等の収量が確保され、玄米外観品質が向上する傾向がある(表2)。

[成果の活用面?留意点]

  1. 播種精度を高めるために、自動覆土板制御機構を搭載した高精度湛水直播機を用いることが望ましい。
  2. 播種床造成のための耕起(耕うん)、整地、砕土作業は、ロータリや代かきロータリ(乾田状態で使用)など用いて行うことも可能である。均平度合いの低いほ場では、レーザーレベラ等を用いて均平作業を行い、十分に砕土、整地作業を行う。
  3. 播種深度が、通常の湛水直播栽培にくらべて浅くなる傾向があるので、播種機の感度調整を適切に行う。
  4. 通常の湛水直播と同様に落水出芽を実施し、出芽を促進する。
  5. 減水深が大きいほ場では、畦はんの補修を十分に行い、額縁代かき(畦はん近傍のみの代かき)等で、漏水を防止する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
イネ無代かき直播とダイズ無培土栽培技術の確立と実証
予算区分
受託(担い手プロ)
研究期間
2007~2009年度
研究担当者
進藤勇人、片平光彦(山形大)、佐藤雄幸、松波寿典、佐藤健介、高山真幸、田村保男