最高价格成交的玉戈:美の国あきたネット [09-17 無代かき移植栽培による低湿重粘土水田からの水質汚濁物質の...

来源:百度文库 编辑:偶看新闻 时间:2024/04/28 03:37:20

研究機関名 農業試験場環境部土壌試験担当
担 当 者 太田健?他4名       


[要約]
低湿重粘土水田では育苗箱全量施肥を用いた水稲無代かき移植栽培によって,慣行代かき栽培に比べ懸濁物質,全窒素および全リンなど汚濁物質の流出による環境負荷が軽減できる。

[ねらい]
八郎潟干拓地のような用?排水を循環利用している閉鎖水系水田地帯では,水稲移植時の代かき水や中干しなどの落水に伴なう懸濁物質や窒素,リン等の流出により水質の悪化が問題となっている。これを防止するため,これまで不耕起移植栽培が負荷軽減技術として有用なことを明らかにしてきた。今回は,肥効調節型肥料の育苗箱全量施肥による無代かき移植栽培が環境負荷軽減技術として有効か検討する。


[技術の内容?特徴]


 2.無代かき移植栽培では慣行移植栽培に比べ用水量が2倍程度と多い。これは,畦畔などからの漏水によるものである。

  3.移植時の落水に伴う流出負荷は,無代かき移植栽培が慣行よりも懸濁物質(SS),全窒素および全リンともに約50%少ない。

 4.湛水期間中の田面水のSS,全窒素および全リン濃度を見ると,無代かきで慣行に比べ低く推移している。

 5.流入,流出量から環境負荷を見ると,無代かき移植栽培では化学的酸素要求量(COD),SS,全窒素,全リンの環境負荷が軽減され,特に,SSではその効果が著しく高い。


[普及対象範囲]
低湿重粘土地帯,特に,八郎潟干拓地

[普及?参考上の留意事項]
1.無代かき栽培では畦畔からの漏水が多いので排水路側を重点にその対策を確実に行う。

2.無代かき栽培の施肥については,環境負荷をできるだけ軽減する事を考慮すると育苗箱全量施肥が望ましい。